技術情報

 

共栄自動車の技術情報です。塗装・レストア・改造(勿論、違法改造は除きます)などなど、車に関する事ならなんでもご相談ください。

塗装

一般車両、大型車両(4tまで)、特殊車両、レーシングカー、2輪車、など

ビンテージカーのレストア

次のようなレストアを行います。
   
 
 
☆アライメント
 
 
アライメントにはホイールアライメント、ボディアライメントなどがありますが、ここでいうのはホイールアライメントのことです。
ホイールアライメントは自動車のホイールの整列具合のことで、サスペンションやステアリングのシステムを構成するそれぞれの部品がどのような角度関係で自動車に取り付けられているかを示すものです。
 
次の様な症状の場合に測定したいものです。
   ・タイヤが片減り、偏摩耗している。
   ・常にハンドルを切っていなければ真っ直ぐに走らないなどのハンドルが
    とられる、ふらつく、ハンドルのセンターがずれている。
   ・カーブで変な曲がり方をする。
   ・タイヤを溝にはめてしまった。
   ・縁石に乗り上げた、ぶつけた。
 
このような症状のまま走り続けていると、次のような現象も予想されます。
   ・一般道では気づかなかったけれども、高速道路で走った時にハンドルを取られて怖い思いをする、その事が原因で事故にあうことも。
   ・雨の日にスリップし易くなる。
   ・タイヤの摩耗がはげしくなる。
 
ほら、たまに見かけるでしょ?前を走っている車が車体を斜めにしながら走行している様を・・・。
 
大事に至る前に測定しましょう。
  
 
 
適切な設備にてアライメント測定します。
  ↓測定機のディスプレイです。
 

  

 
 
↓レーシングカーの測定風景です。
  
 
  

 

 

↓一般車の測定風景です。

  

 

  
  

 

  

 

トラブルQ&A

 車の故障にはさまざまなケースがありますよね。

車の故障は、音の変化などである程度故障の発生する前触れを感じる事が出来る場合もありますので、運転をしていて普段と違う音(異音)が聞こえた場合には、速やかにお持ち込み頂き故障診断をすることをお勧めします。

 

 エアコンの故障などは少々暑いとか寒いといった自分が我慢する程度のことで済みますが、エンジンやブレーキ、ステアリングなどの故障は一歩間違えば大きな事故にもなりかねませんし、またバッテリーの故障(バッテリー上がり)なども車を動かす事が出来なくなる可能性もあります。ただ故障というのは日常点検をきちんと行っていたとしても突然起きたりするものです。

 不慮の事故ともいえる故障に遭遇しても、故障対応型のロードサービスのついた自動車保険も多いので確認しておいて下さい。

パンクについて

 先ず足元の故障であるパンクについて。パンクの原因には大きく分けて2つの原因があるといえます。
 まず一つは、走行中などに釘などの先の尖った異物や大きな石などを踏んでしまった場合です。道路には車の故障に繋がるような、様々な物が転がっています。このようなものを踏んでしまうとタイヤに刺さったり、タイヤのサイドウォール(側面)を傷つけたりします。最近のタイヤはチューブレスタイヤがほとんどなので、万が一タイヤに異物が刺さっても一気に空気が抜けることは有りませんが、そういった状態で走行しているうちにだんだんと空気は抜けていき、タイヤはペッタンコになってしまいます。また、タイヤのサイドウォールは非常に弱く、この部分に小さな亀裂が入った状態で運転を続けていると、突然タイヤがバーストしてしまう恐れがあり大変危険です。
タイヤの側面は、基本的にパンク修理は出来ません。釘でさしたような穴であればふさぐ事ができる場合もありますが、決してもとの状態と同じタイヤの性能にはならず、いつ何時バーストするか判りませんのでタイヤの側面に穴が開いてパンクした場合は、早めにタイヤ交換をするようにしましょう。

 

 二つ目の原因は、タイヤの空気圧が不足している場合です。
タイヤの空気圧が不足していると、道路の凸凹や異物による衝撃を吸収できず、タイヤのゴムが傷付いてしまいます。また、タイヤの空気圧が低下したまま高速走行すると、スタンディングウエーブ現象という、タイヤの接地面より後方が波状に変形する状態が発生し、やがてタイヤがバーストしてしまう危険性があります。またタイヤの空気圧が極端に不足している場合、タイヤの内側がサスペンションのスプリングを支えているブラケットに干渉し、タイヤが削れてしまう場合もあります。
フロントタイヤがパンクした場合の症状は、ハンドルが取られるとか、ゴツゴツ感が増した、ステアリングの操舵力が急に重くなったという症状が発生します。特にこの中でもフロントタイヤのパンクによってハンドルが取られる症状は、車の進む方向がコントロールできなくなり大変危険ですので、万が一このような故障の症状が発生した場合は、急ブレーキを踏んだりせず、アクセルから足を離しハンドルをしっかり持って車の方向をコントロールしながら安全な場所に停車するようにしましょう。

 

☆エアコンについて

 車のエアコンの冷房は、基本的に家庭用エアコンと同じ原理となっていて、エンジンルームに室外機に相当するエアコンコンプレッサーが有り、ダッシュボード内には室内機に相当するクーラーの部分が有ります。
家庭用のエアコンが電気によってモーターを駆動するのに対し、車の場合はエンジン動力にて駆動しています。冷媒となる
フロンですが、ヒートポンプの冷媒は、完全に閉じ込められた構造になっており、基本的には設置ミスでもない限り、冷媒を追加したり交換したりする必要はなく、また使用中に漏れ出したり、消費されたりすることもありません。
しかしながら車の故障の症状として、エアコンが効かなくなるといった場合には、何らかの原因でこの冷媒であるフロンガスが抜けてしまったというのが一番多いといえます。
これには様々な要因が挙げられますが、例えばクーラーパイプが他の部品と干渉していて穴が開いたとか、配管の接続部に緩みが生じ漏れたといった事が考えられます。
 いずれにしても、車の故障の症状として、エアコンが突如効かなくなった場合には、お持ち込み下さい。

 

☆ブレーキについて

 最も多い故障はブレーキパットの摩耗によるものです。例えば、ディスクブレーキでは鉄製のブレーキディスクをブレーキパッドで両側から挟むことによる摩擦力によって制動させますが、パッドはディスクより柔らかい材料であるためブレーキを使用しているうちにパッドが摩耗します。その摩耗が進めばパッドを取り付けている台座が露出して金属同士が接触し、”キーッ”といった金属音が出るようになります。

 

 また、パッドは油圧によりディスクとのクリアランスを一定に保っていますが、パッドが摩耗していくとブレーキラインのオイルレベルが変化していき、サイドブレーキの警告ランプが点灯するようになる車両もあります。

パッドの台座によってディスクが削られると最終的には使用不能の状態になり、ディスクの研磨や交換が必要になります。

 

 ブレーキは重要なので普段と違う異常を感じられた場合は速やかに相談下さい。

 

☆冬道での心掛け

 冬の道路は、路面が雪や氷に覆われて、”滑りやすい”、”見えにくい”、”わだちができる”、”道路の通行可能な場所が狭くなる”等の状況になり、スリップ事故や視界不良による事故が多くなりますね。

 

 そこで、冬の道路を走行する上で注意すべき点について再確認してみたいと思います。

 

  1)ソフトブレーキで車輪をロックさせない

 

   車輪をロックさせてスリップすることを極力回避するために、通常の

 

  ブレーキングよりも柔らかな操作のソフトブレーキが肝心です。

 

  路面や周囲の状況を充分に確認し、早めの危険予知、早めのブレーキ 

 

  ングを心掛けることが大切です。

 

   最近の車にはABSが備わって、またスタッドレスタイヤの性能向上等

 

  の運転者の技量をカバーする安全面もあるのですが、それに委ねて冬

 

  道を甘く見ることのないように心掛けたいものです。

 

  経験された方も多いかと思いますが、凍結路面上で”ガッ、ガッ、ガッ

 

  ~”と足に反動を感じてABSが作用しながらも「止まらない~」状態を。

 

  2)スリップしたときはアクセルを戻す

 

   車体の横滑りや尻振りするくらいのスリップが生じたらアクセルを戻しま

 

  しょう。そして、スリップすれば通常はそれを抑えるためにブレーキを踏み

 

  たいのですが、冬道では逆に”ブレーキは踏まない”ということを鉄則に

 

  する位に心掛けましょう。

 

   冬道でなくとも経験することが多いのですが、上り坂では車両重心が後   

 

  方に移動し、前方が浮くのでFF車ではスリップすることがあります。です 

 

  ので冬道では重心移動をできるだけ無くすために速度を落とし、アクセル

 

  もスリップしない程度に応じてコントロールしましょう。 

 

  3)カーブでは”スロー・イン”を

 

   カーブの手前では確実に減速して進入する”スロー・イン”が鉄則です。

 

  中央線などの路面標示が雪などで見えなくなっていることが多いので、

 

  対向車線へのはみ出しには十分注意しましょう。また、カーブでのブレー

 

  キングは禁物です。 

 

  4)坂道ではエンジンブレーキ主体で 

 

   下り坂の手前で十分に減速し、前方車両との車間距離を十分にとり、

 

  走行中はエンジンブレーキを主体に使い、足ブレーキはスリップ防止の

 

  ために補助的に使いましょう。上り坂では、やはり前方車両との車間距離

 

  を十分とり、前述の様にスリップ防止しながらアクセルを一定に保つよう

 

  にしましょう。 

 

  5)十分な車間距離の保持を 

 

   冬道事故で多いのは、やはりスリップによる追突事故です。坂道でなく

 

  とも十分な車間距離を保つようにしましょう。

 

   6)トンネルの出入り口付近は特に注意

 

   トンネルの出入り口付近は、凍結路面になっていることが多く、事故が

 

  多いようです。トンネルの前が乾燥路面であってもスピードダウンを心掛

 

  けましょう。また、橋上も然りです。